偶像たちが目にしみる

月火水木金土日以外で会おうよ

大博打(HiHi Jets『BINGO』横浜)

イカードとは、手札5枚が全てバラバラの数字でスートも揃っていないハンドです。

──ハイカード ポーカーの役を覚えよう! | オンラインカジノ情報は『カジコン』

 

お邪魔してきました、「HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO」!

私は髙橋優斗さんのオタクを一時期やっておりまして、HiHi Jetsを生で見るのは2021年の「五騎当千」以来です。

 

全体的にカジノのようなコンセプトが敷かれている本公演。

開演時のOP映像は5人の写真と名前がトランプ(ポーカー)風に加工されていました。

そしてスロットのようなセットの下から5人が登場!


1.Hi Hi Let's go now

公演終わってからも1番脳内で流れてる曲。

振付は確かオタクも一緒にやれる系だったけど、出来なくても楽しい!

HiHiのライブといえばHiHi Jets(曲)が圧倒的だったけど、今回の公演のコンセプトから見てもこの曲が1発目で大正解だな~!と思いました。

 

2.$10

宙を舞うドル札!!を必死に掴もうとするオタク!!

ここまでで完成する演出なんだな…と思いました。

フォロワーさんがゲットできてたので実物を見せて&触らせてもらったのですが、サイズ感も紙質も結構ちゃんとお札だった笑

涼さんが「愛はどうしてお金がかかるんだろう?」って歌うたびに「本当にねー」と言ってしまう。

 

3.だぁ〜くねすどらごん

歌詞も順番ももう全然分からなくなってしまいました──

久々に「ゆうぴー」って叫べて楽しかったよ~~五騎は発声だめだったからね…。

お名前コール後の一言は

瑞稀「愛し合おうぜ、横浜!」
猪狩「もっと興奮させてくれよ」
髙橋「可愛い声もっと聞かせてよ!」
橋本「甘えてんの?」
作間「まだまだ行けるだろ~!」

 

4.FRONTLINE

優斗さんパートの「ぶっ潰せよ」が大好きすぎる。

マフィアみたいなコートを着てたんですけど襟元がモコモコしててかわいかった。


5.BOOOOOST UP!!!!!

景気がいい~~!!

 

6.two(作間ソロ)

イントロがかかり始めた時点で客席の雰囲気がキュッと引き締まる。

ただ歌とダンスのレベルが高いだけではなく、そこに大野さんへのリスペクトが乗った、作間くんならではのパフォーマンスでした。特にサビ前のロングトーンは鳥肌立った。

もう(今は)ステージにはいない大野さんの姿を今でも追いかけているような、青い切実さが指先に、眼差しに宿っていた印象です。

 

7.kissから始まるミステリー(髙橋ソロ)

髙橋優斗さんがソロ曲選曲大明神なことをすっかり忘れてました。

なんかしばらく瑞稀に見えてボーッとしてたら連番してくれたフォロワーが教えてくれた。

不思議の国のアリスの帽子屋みたいな衣装で、ステッキ片手にステージを舞う。

(いまも同じことを思っているかは分からないけれど)数年前「ステージ上で死ねたらアイドルとして最高」と言った人が甘くかろやかに歌う、「誰かぼくの胸のナイフを静かに抜いてくれ」の重みがすごい。ステージ上で死にたいという君の最高で最悪の最期のために、私にトドメを刺せと申すか?

胸だけではなく、その身体の至るところに刺さったナイフが見えるかが優斗担になるかどうかの分水嶺かもしれないな、と思いました。

これが金田一就任の盛大な伏線だったらどうしようね。

 

8.NEVER STOP-DREAMING-

西寺郷太ニキの神曲

天井から降りてきたシャンデリア型の装置に吊られるようにしてフライング。

 

9.ZENSHIN

やりたい放題。猪狩さんが涼さんを押し倒してる反対側で、瑞稀が優斗さんのシャツ全開にしててめちゃくちゃだった。

 

10.lazy(猪狩井上ユニット)

「ENTERTAINER」同様、2人が横並びになって椅子に座って歌う。衣装も映像も近未来な雰囲気で、猪狩さんはVRゴーグルみたいなものを着けてた。

等身が似ていて顔の系統が真逆なので、コンセプチュアルな楽曲がすごくハマるペア。STARTO社の電影と少年CQになろう。

 

11.care(橋本ソロ)

ギターを持って登場。

「先ほど…猪狩に服を脱がされました(客席笑う)…何笑ってんだよ?

この曲は前に侍の今野さんがカバーしていたのですが、今野さんのcareは高校生が若さゆえにお互い傷つけ合い縋り合いながら恋を育んでいく感じ(でもどっちかが東京の大学に進学して破局する)。

涼さんのcareはちゃんと23歳の、お互い社会や恋愛の酸いも甘いもある程度分かった上で、未来を見据えて手を取り合っている感じ。何でかね。涼さんの方が今野さんより年下なんですけどね…。すべて個人の所感です。


12.baby gone

リミックスぽい感じ。この曲の猪狩さんのラップがすごい好きなんですけど、多分当時15歳?で書いてて今でも全く青臭く聴こえないのすごい。


13.純情ウォーアイニー

めっちゃ好き。いつか7 MEN 侍の「さよならまたねもうちょっと」とフェ~レンザイ交換メドレーかリミックスステージをやってほしい。

ローラー履いて花道を疾走。終盤では優斗さんを先頭に他4人が縦1列に連なってセンステへ。(4人の重さでなかなか前に進めず、必死の形相)

 

MC ※ニュアンスです

「足が……足が動かない……(メンバーに)太ももの裏が脈打ったことある?」

疲れ果ててステージに足を放るようにしてへたり込む優斗さん。(IKEAのクマのぬいぐるみとか言われていた)

HiHi Jetsですって言った?」(ぴ~)

「言ったよ」(そや)

 

今日、雨です!!HiHiのライブ始まったなって感じするよね」(そや)
※横浜公演4days、この日だけ異様に寒かった。
「土曜だから遠くから来てる人もいるのかな。昨日ホテルで湯船浸かったりとかしてね……………湿気です!!!髪、バッサバサ!!!!!!(目ガン開き大煽り顔)」(Garry)

「初日は晴れたんだけどね」(みじ)

精鋭が今日来てる?」(Garry)

「俺、プライベートで旅行とか行っても雨降ったことない」(作)
「俺も個人の仕事の時『晴れ男だね』ってよく言われる!(優斗さんに)晴れ男って言われたことある?」(涼さん)
ない」(精鋭)
YouTubeで富士山登った時もさ、日の出をみんなで見ようってなって。そしたら優斗が歩いてくるのと同時に怪しい雲が出てきて……」(作)

信じたくない色の雲がね」(涼さん)

 

「みんなは春休み?有休?……あ、土日だから普通に休みなのか。週休2日ってやつね!」(そや)
「週休…2日…?!😳(信じられないという表情)」(涼さん)

「でも、その代わりに満員電車に乗るんだよ」(そや)
「あぁ~~~~wwwお疲れ様ですぅ~~~www😄」(涼さん)

満員電車といえば、と猪狩さん。

冠番組「Hiしか言いません」の収録の為にテレ東のスタジオへ向かおうとした時のエピソードを。
「普段はタクシー乗るんだけど、その日は電車で行こうと思って。そしたら通勤ラッシュでめっちゃギュウギュウで、『ドアが閉まります』ってタイミングでドン!ってホームに押し出されたの!ヤバくない、日本?!」

無情にもそのまま扉が閉まり、ホームに取り残された猪狩さん。仕方なく次の電車に乗ることに。

「駅に着いたのが入り時間ギリギリで。走ろうと思ったらコミケやってんのか?!?!ってくらい混んでんの!こればっかりは日本が悪い!社会が悪い!!」

猪狩さん的にコミケが大混雑の象徴なんだ

 

「今回、優斗のソロ(キスミス)めっちゃ良いよね」(Garry)
「『BINGO』だからショーっぽい感じにしたくて。『グレイテスト・ショーマン』みたいな。KinKi KidsさんのYouTubeに上がってて『コレだ!』ってなって、今までで1番すんなり決まった。初めてメンバーから反対されなかった!」(ぴ~)

youtu.be

(おまけ)達郎さんが歌うキスミスをNightTempoがリミックスしたやつ

 

最後の告知コーナーでは、まずは冠番組「Hiしか」、ラジオ「ハイラジ」、テレ朝「カクエキ」などのグループ事から始まり、瑞稀出演ドラマ「95」、猪狩さん出演映画「先生の白い嘘」とZIP「キテルネ」など個人のお仕事も宣伝。

いがさくが大玉チョコボールのCMやってます~と言ったとき後ろで大きく大玉チョコボールのポーズ🙆‍♂️してた優斗さん可愛かった。

 

公演もいよいよ後半へ。

袖から大きなビンゴカードが運ばれてきました。

マスには数字ではなく、文字が書かれています。

 

音響ですが

マイク雑に

扱う★のや

めてくださ

い壊れます

 

※★は中央のフリーマス。実際はツアーロゴ。

 

「誰?!?!」「本当に音響さん?!?!」と騒然とするローラー履いてる問題児たち。慌ててマイクを丁寧に両手持ちし始めます。

 

公演名にちなみ、箱に入ったカラーボールを取り出し、書かれている文字のマスを開けていく仕様。使ったカラーボールは客席に投げてプレゼント。

マスの外側には曲名が書かれており、ビンゴになった列に書かれている曲を毎日ランダムで披露!という企画です。

候補は15曲。それでも入りきらない曲がある恐ろしさ。

 

リーチが続いて結構接戦でしたが、選ばれたのは「情熱ジャンボリー」!

 

14.情熱ジャンボリー

Aメロの合いの手を入れてる人が周りにあんまりいなかったな…

優斗さんパートの「明日にゃ僕もヒーローさ」で優斗さんを指すやつ久々にできて楽しかった!

 

15.となり

いい歌(いい歌)。

 

16.PAPPET(井上ソロ)

2010年代のボカロ曲っぽい趣もあって郷愁を感じました。

こういったコンセプトの曲で独り善がりにならない絶妙なバランスでショーに落とし込めるのは凄い。

瑞稀ソロの質感、1582辺りから一貫していてすごい。それでいて毎回新鮮。


17.Crazy Accel 

元えび担私、比喩ではなく本当に頭を抱えてしまいました。

初日ではバク転やってたらしいけど、アクロバットに不慣れなメンバーもいて安全面を考慮したのか、私が見た公演では側転だけになっていました。


18.Fly 

ネバストで使用したシャンデリア型の装置が再び登場。

3階レベルの高さでマイケル・ジャクソン風に身体を傾けててすごすぎる!!

 

19.Mrs.Flamingo (髙橋橋本作間ユニット)

スクリーンに突如流れ出すある鳥の生態。

鮮やかなピンク色の羽に、すらりと長い身体──そう、フラミンゴ。

野生のフラミンゴは日本には生息していないとされてきましたが、何と今日‼️奇跡的に‼️横浜にフラミンゴがやって来たとの知らせが‼️

みんなで元気よく呼んでみよう‼️

\フラミンゴさ~ん‼️/

同じエリアの作間担さんがこの曲だけ双眼鏡使ってなくてなんか私が申し訳なかったです。

これってシリアスめの作詞への布石じゃないですよね。次のツアーで「前回フラミンゴで皆さんから賛否両論を巻き起こしてしまったので笑笑、髙橋優斗今回は真面目に歌詞を書きました!」とかさ、ないよね?


20.luvitch (猪狩ソロ)

ステージ上に現れたガラス張りのドーム。

中には猪狩さんとグランドピアノ。

叙情的なピアノの調べとともにドームは加速しながら回転し、その姿を責め立てるように深紅の花弁が荒々しく舞い、モニターには陰鬱とした雰囲気のリリックが矢のように降り頻る。

挑発的で高潔な既存楽曲のイメージを覆す、シックでビターな恋のエレジーでした。

 

21.Dear WOMAN 

今回連番してもらったフォロワーさんの結婚式で流れた曲だったので個人的にテンションが爆上がりした。

「君こそ我が誇り」で、白く灯したペンライトの先でゆうぴーを指せたの楽しかったな。


22.Oh Yeah! 

クリエで聴いていた印象が強い曲。

そこからEX、代々木、と会場が広くなっていくにつれて、客席から手を伸ばせば握り返してくれるような距離にいた彼らがあっという間に遠くなっていって、とても感慨深いです。

私は東京ドームの天井席からHiHi Jetsを見るのが夢だからよ…。

 

~挨拶~

懐かしい楽曲を歌った後だからか、クリエ時代の話をするメンバーが多かったです。


23.HiHi Jets to the moon


24.HiHi Jets

彼らの原点であり、制服であり、名刺でもある楽曲。

ちょっと涙目になりながら観ていました。


25.TODAY

新曲。 

重低音がドンドン心臓に響く。

 

EC1.JET


EC2.PikaPika

 

まとめ

多数のオリジナル曲を持つ彼らがコンサートのセットを作るとき、自分達の曲を候補から外してまで先輩グループの曲のカバーを織り込むには、より一層の理由や意義が求められるのではないかと思います。

今回5人での披露曲として曲が選ばれたのは、SMAP、嵐、A.B.C-Z

いずれもHiHi Jetsと同じく5人体制での活動が印象的なグループです。

SMAPの革新。

嵐の大衆性。

A.B.C-Zの伝統。

3グループそれぞれのカラーを受け継ぎながらも、自分達の色を綺麗にマーブルさせた、高い完成度と統一感のある公演でした。

SMAPや嵐に比べると、HiHi Jets×A.B.C-Zって何となくイメージが薄かったのですが、よくよく考えてみると接点や共通点が結構あるのかも。

グループ発足からしばらくはメンバーが流動的で、固定の4人で活動していたところに最年少メンバーが加入してグッと加速した感じとか。

HiHiの客層でクレアク知ってる人なんて少数派だろうに、A.B.C-Zの曲でももっと知名度がある曲や魅せやすい曲があるだろうに、敢えてCrazy Accelという曲を選んだのがHiHi Jetsの面白さであり、面白くなさ(顧客満足ばかりを優先させない、一筋縄では行かないという意味で)だなと思いました。

公演の規模やセールスだけではなく、事務所の歴史を尊重し、継承していく存在であり続けたい、というような熱意を邪推せずにはいられないというか。

本人たち的にはそこまで考えずに、ただ好きだから、カッコいいから、という選曲理由だったかもしれません。

それでも、受け取った側の1人が「この人たちはファンから求められるものばかりではなく、自分達の決意表明に1曲分の枠を使ってくれたんだな」と思い込める時点で十分『勝っている』セトリだと思う。

 

来歴も容姿も性格もバラバラだった彼らが、その身と人生を賭け代に挑んできた大博打。

アリーナを埋め尽くしたたくさんの歓声は、彼らがその手で勝ち取ってきたベネフィットです。

 

バラバラのハイカードがロイヤルストレートフラッシュに変わる日は、そう遠くないと感じられる公演でした。