偶像たちが目にしみる

月火水木金土日以外で会おうよ

阿諏訪、俺を呼べよ。(KOC2016準決勝を終えて)

キングオブコント準決勝が終わりました。

 

エントリーした芸人の皆さん、ファンの皆さん、お疲れ様でした!

 

わたしはうしろシティアナクロニスティックを応援していましたが、うしろシティは準決勝敗退、アナクロニスティックは1回戦敗退、という結果でした。

 

それぞれの結果を、とくにうしろシティの結果を知ったときはめちゃくちゃショックで、谷川俊太郎状態でした(この気持ちはなんだろう?)
実際に準決勝は観に行けず、レポ待機組だったので実感もわかなかったし。

 

私は、うしろシティが今年決勝に行くと信じていました。

 

準決勝レポで単独でおろした「自転車」をかけて、冒頭はどっとウケたけど中盤の中弛み感があった、という話を聞いて、ちょっとヤバいかな、とは思ったけど、それでもあのふたりなら大丈夫だろうと思っていた。

 

何より、うしろシティのコントが大好きだから。

 

「普通の人の変なところが好き」

ふたりのコントの礎でもあるその言葉がすごく好き。

勝たなきゃというよりかは、この人たちがもっとたくさんの人に愛されなきゃおかしいだろ、くらいには思っていて。いまも。

 

15日の角座でのライブでは、金子さんがあの赤いTシャツを見せびらかしに来て、阿諏訪さんがそれを笑いながら応援よろしくお願いします、と言って、恒例の賞金の使い道とか、優勝できなかったときの公約とかをぐだぐだ話すものだと思ってました。それを聞きに行くつもりでチケットも取った。

 

さらば森田さんが言っていた「4年連続ファイナリストなのに、あまりウケなくてもとりあえず準決勝に行かせてもらえるほどの評価が自分達にはなかった」という言葉がいますごーく染みる。

 

うしろシティにならその評価のされ方をしてもらえるんじゃないか、多少の中弛み感があったとしても、決勝に行かせてもらえる何かを今のうしろシティは持ってるんじゃないか、と私は思ってました。

 

キングオブコントの決勝を放送するのはTBS。TBSラジオで満を持した二人の新番組が始まるし、阿諏訪さんの話題性もある。それはネタの不完全さを補って余りある今のうしろシティの強みだと。


でもそんなのはただの野暮で、この戦場では通用しなかったんだ、決勝に出られないというのは優勝できないということなんだ、と、やっと気付いた。

 

そして放送されたきょう4時のデブッタンテ
前半のうしろシティのターン(準決勝の前に収録されたのでまだソワソワしているふたり)。
徳島の高校の学園祭のサプライズゲストとして呼ばれるも知名度が足りずあまり盛り上がらず生徒達を困惑させてしまった、だから今年こそKOC優勝してサプライズゲストの名に恥じないコンビになりたい、と語る金子さん。

 

俺の好きなC.W.ニコル。(関係ない)(ここ好きだった)

 

阿諏訪、俺を呼べよ。(ここで私の頭の中で流れ出す「前前前世」)

 

\9月10日のうしろシティ~!!!!/(ここで時空が歪む)

 

阿諏訪:……何とですね、残念ながらファイナリストにはなれませんでした(テンション通夜)
金子:……………………
阿諏訪:金子、言えよ、「死んだ」って
金子:……………………
阿諏訪:本当に全員面白くて
金子:いや俺達の方が面白かった
阿諏訪:(笑)尖んなって!尖んなって!
金子:審査員何も分かってないな(小声)、時代が悪い
阿諏訪:時代が悪い(笑)俺達は悪くない(笑)
金子:情けないっすよ
阿諏訪:受け止めましょうよ
金子:月曜日の段階でマジで行けると思ってた
阿諏訪:反応良かったんであると思ってたんですけどね
金子:記者会見もあるからキレイめの服も着ていって
阿諏訪:その辺がダサいよね(笑)今になってクる

 

はーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

悔しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!悔しいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

もうKOCなんてこっちから願い下げ(でも来年も出てよ!というわがまま)くらいの気持ちで突っ走ってくれうしろシティ!!!どんな畦道でもどんな速度でもついてく所存だからさあこっちは!!!!!!!!!!!!

 

 

ということです!現場からは以上でした!

 

<追記>

この記事書いた直後に金子さんがLINEスタンプクリエイターになっててクソ笑った。どこまでがコントなんだろうか。

不思議な微睡み

6月12日昼、うしろシティ第7回単独ライブ「すばらしく眠い」に行ってまいりました

ポスターとかぶれまくりで唯一まともに撮れたのがこれでした


※以下、ネタバレ含む感想ですので、DVDが出るまで内容知りたくない!という方はご注意ください。


実はうしろシティ好きになって初めての単独。期待・大。


浮かれて早速電車乗り過ごしましたが、何とかシアターサンモールまで辿り着きました!入場しました!が!
携帯の電波が繋がらずアワアワソワソワしながら開演を待っておりました。

オープニング

ALの「HAPPY BIRTHDAY」に乗せて。街を散歩する金子さんと家で料理をする阿諏訪さん。
金子さんが阿諏訪さんに電話をかけたところで別々だった二人の時間が繋がる。
多分「阿諏訪さんの家(にしてはキッチンが小さい)に金子さんが遊びに来る」みたいな設定。

光も影もない世界に 僕と君はいる
いつでも心には 約束のロウソクがある

・゜・( ノД`)・゜・


まさかのお笑いのライブに来てしょっぱな涙を誘われるとは。
最後は金子さんが帰宅(?)して二人で阿諏訪さんのごはん食べて寝る。ポスターはここのシーンだったんですね。そして「すばらしく眠い」のタイトルが浮かびあがります。
期待・超特大、いや、確信・超特大です!!!ハッピーバースデーハッピーバースデー!!!!!!!!!!!!
うしろシティ第7回単独ライブ「すばらしく眠い」開演です!

1/すごくないじゃん

以下、勝手にタイトル付けてお送りします。前回の公演名にかけて名付けたんですが勝手にお気に入りです
友人のパーティに誘われた一般ピーポー金子さんが、只ならぬセレブオーラ全開の阿諏訪さんと出逢うが…。

2/こだわりの男

ジーパン専門店に訪れた阿諏訪さん。店長の金子さんのジーパンへのこだわりに感心するが、次第に異変を感じ…。
金子店長の台詞で「オタクの人って服装気にしないだろ」っていうのがあったんですけどぐう偏見すぎて笑った。

3/注文の多い遭難

雪山で遭難した金子青年。山小屋に暮らす阿諏訪爺さんに命を救われ、もてなしを受けるが…。
これ阿諏訪さんがおかしいと思いきや金子さんも常識人の顔してめちゃくちゃなこと言ってるのがめっちゃミソ
自分がどうこうより帰ってから友達にどう話すかしか考えてないのが今っぽいというか…中の人ハッシュタグも知らないのにこういう描写エグくてすごい…
今回のネタの中で一番好きかも。未成年だけど「カシスオレンジ…」はめっちゃ笑った

4/入学式

高校の入学式を終えて友達を作ろうとワクワクするケンジくん(阿諏訪さん)。そこに明らかに独特な雰囲気を放つ「独特雰囲気 はなつ」くん(金子さん)が現れ、ケンジくんに友達になろうと迫るが…。
意外にも今回唯一の学園もの。
金子さん扮するはなつ君が現れた時のどよめきと「待ってました!!!!!!!」感!
動画だったら画面にデカデカと「キターーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」って出るやつだった。

5/楽器

同級生の阿諏訪くんの大事なギターケースを蹴ってしまった金子青年。こっそり中身を確認すると…。
これはもうただの阿諏訪さんの話
黒マスク超似合ってた。
東京で観た限りではオチがあっさりしてたなと感じたので、大阪までに変わったのか気になる。

6/自転車

父親と自転車に乗る練習をしている少年(阿諏訪さん)の前に見知らぬおっさん(金子さん)が現れ…。
金子さんが大阪までに満身創痍になってないか心配でしたが大阪行った方どうでした?(どうもこうもない)
逆に鍛えられて右足だけ異様にムキムキになってたらどうしよう

7/オオカミに育てられた少年

山で迷った阿諏訪おじさん(40)が出逢った謎の少年(14)(金子さん)。彼はオオカミに育てられたらしく…。
金子少年の演説っぽい台詞すきでした(そもそも金子さんがやる「純粋な少年」が大好物)
子どもじゃないやい!

8/10年後の約束

久々に再会した金子青年と阿諏訪青年。どうやら阿諏訪青年は10年前の約束を果たしに来たらしいが、金子青年は全く思い出せず…。
まず登場シーン。金子さんなんか食ってる?
阿諏訪さんが「忘れてるだろ?」って聞くたびにイケボで「怒るぞ♡」って言うのが最高で最高で
いちばん最高だったのが「殺すぞ!!!!!!」(そもそも金子さんのキレッキレのツッコミが大好物)

9/銀行強盗

銀行強盗の人質になった金子青年と阿諏訪青年。若い男は彼ら2人だけ。お互いを信じ強盗を捕まえようとするが…。


あ~これで終わりかあ…と思ったその時、
「遭難」のセットが再び登場。
こ、これは?!

10/不老不死の親友

まさかの。ちょっといいですか、お笑いライブで泣かされそうになるなんてアリですか?

私この単独で4、5回は胸に込み上げるものがあったんですけど(いい営業妨害)最後の最後にしてやられた!というか、何~~もう~~~好き!!!!!!!うしろシティ大好き!!!!!!!みたいな感情。ずるい。ほんとうにずるい。

企画コーナー(映像)

そしてネタの間に流れる企画映像(どことどこの間にあったか忘れた)
うしろシティの二人が旅館の浴衣姿でゴロゴロしながらゲームをするという企画でした。
これもめっちゃ面白い!!
しかも始まるときのお決まりの流れがあるんですが

阿「金子」
金「…」
阿「起きてた?」
金「うん」
阿「ゲームしよう」
金「うん」

なんだこの空気(かわいい)
で、ゲームが始まる。

やったのは、五十音ゲーム、言わせるゲーム、席決めゲーム。


総じて阿諏訪さんてほんっっっっと金子さんのこと好きだな~~~~いつもありがとうございます~~~~~~~(泣)
そもそもオープニングからうしろシティ愛があふれてて。愛でいっぱいの単独だった。


あとやっぱり金子さんは見るからにうわこいつヤバいヤバいヤバい近寄らんとこみたいなキャラがたのしくて、阿諏訪さんはよく話聞くとうわこいつ…もしかしてヤバいんじゃないの…?みたいなキャラが楽しい。


そして勝手なタイトルの解釈をここで。

どなたが訳したのかは謎ですが、物販のTシャツに記された「すばらしく眠い」の英訳は「marvelous slumber」。
私のような凡人だったら単純に「very sleepy」とか訳してしまいそうなのに。
「marvelous」には「不思議な」、「slumber」には「微睡み」という意味もあるそうです。

不思議な微睡み。

あぁ、これか、と。
終演後のあの多幸感と余韻はうしろシティが見せてくれた夢だったんだな、1時間45分の微睡みだったんだな、と。


だから今日も明日も明後日も、うしろシティのコントが見られる世界にいる私はすばらしく眠い。
どこかの街で、ふと後ろをふりむいたら、自転車を漕ぐおじさんや、ジーパン屋さんがいるんじゃないかと思ってしまう。


そんなわけでおやすみなさい。
明日もたきはれな日でありますように。