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2020年上半期の邦ドラマめっちゃ楽しかった

Hey,Guysみなさんこんにちはきそがわです。
自粛ムード漂った2020年上半期。観たい映画は公開延期、行きたい舞台は公演中止、離れて暮らすオタクと集まって酒も飲めない!!!!!!!!!!!!(泣)

 

そんなやむを得ずも切ないこの季節を支えてくれたのは民放ドラマでした。

過去にはザ・テレビジョンが各クールごとに主催する『ドラマアカデミー賞』の投票内容をツイートしたりもしていたのですが、今回はその延長線として、この大変な時期に撮影・編集・放映してくださった各局ドラマ関係者、キャストの皆様への感謝と敬意を込めてひとつの記事にすることにしました。
どこの批評家だよ、という感じなんですがもう誰にどう思われてもいいから俺の邦ドラへのクソデカ感情を吐き出させてくれ!!!!!

 

まずはノミネート作品(2020年9月中に最終回を迎え、私が第1話~最終回まで完走したドラマ)の紹介からドン。

 

 

 

★ノミネートNo.1 真夏の少年
夏といえば~?!
恋!海!花火!太陽!戦時中からタイムスリップしてきたおじさんとの交流!!!(?!!!!!!)
ジャニーズJr.内ユニット『美 少年』の6人主演として満を持してスタート。舞台は自然が残る海沿いの田舎町・富室町。
富室高校の問題児(?)である悟(佐藤龍我)は、自殺を図ったクラスメイトの財前(林蓮音)へのいじめを疑われ無期停学の処分を受ける。
濡れ衣ながらも教師を説得する気力もなく、親友の篤(浮所飛貴)や竜二(岩﨑大昇)とうだうだ過ごす日々。
そんなある日、3人の秘密基地に雷が直撃!その衝撃で、1945年の戦時中から兵士の三平(博多大吉)がタイムスリップしてきてしまう…。
https://www.tv-asahi.co.jp/manatsunoshonen/

 

 

 

★ノミネートNo.2 竜の道
Q.オタクが大好きなもの、な~んだ?A.復讐のために人生のすべてを懸ける兄弟(クソなぞなぞbot)
両親が経営していた小さな運送会社を倒産に追い込み、2人を自殺に追いやった業界大手キリシマ運送の社長・源平(遠藤憲一)への復讐を誓う双子の兄弟・竜一(玉木宏)と竜二(高橋一生)。
竜一は顔と戸籍を変え経営コンサルタントとして、竜二は源平の娘・まゆみ(松本まりか)の婚約者として源平に接近する。
源平を陥れる計画が順調に進む中、過去について何も知らされず田舎で暮らしていた妹の美佐(松本穂香)が上京してくる事になり…。
https://www.ktv.jp/ryu-no-michi/

 

 


★ノミネートNo.3 おじさんはカワイイものがお好き。
ジャニオタならきっと皆さんご存知眞島秀和さん主演!
こう形容するのも双方に失礼な気もするけれども、無礼を承知で言うなら『男性版“トクサツガガガ”』。
『カワイイものが大好き』という秘密を抱えたエリートイケオジ課長・小路(眞島秀和)。自宅は推しキャラ・パグ太郎のグッズで溢れ返っている。
この趣味が会社の部下たちにバレたらきっと特異な目で見られるに違いない…!!日々葛藤しながらひっそりとパグ太郎を愛でる小路だったが、ある日、強面イケメンながら彼もまたカワイイものを愛すケンタ(芸能界復帰おめでとうございます!今井翼さん)と出会い意気投合するが…。
https://www.ytv.co.jp/ojikawa/

 

 

 

★ノミネートNo.4 MIU404
あらゆる事件・事故の初動捜査を行う部署として実在する『機動捜査隊』。隊長の桔梗(麻生久美子)のもと新設された第四機動捜査隊のメンバーとして召集されたのは、元捜査一課の切れ者・志摩(星野源)、足の早さが取り柄の野性児・伊吹(綾野剛)、豪傑なベテラン班長・陣馬(橋本じゅん)、警察庁幹部の息子・九重(岡田健史)と癖のある面子ばかり。年齢も経験も異なる4人だったが、事件解決とうどん(?)を通して次第に固い絆で結ばれていく。
そんな中、桔梗がずっと追い続ける裏社会の重鎮・エトリ(水橋研二)が動き出し…。
https://www.tbs.co.jp/MIU404_TBS/

 

 

紹介(HP等から引用せずちゃんと自分の言葉であらすじを考えた)はこんなところで。

続いては各部門へ!
こちらも『ドラマアカデミー賞』に設けられている部門に基づいて選んでみました。

 

 


助演女優賞
👑麻生久美子さん『MIU404』
文句無し!圧倒的!俺たちの桔梗隊長!
名場面は言わずもがな9話。ずっと追い続けていたエトリ逮捕の千載一遇のチャンス。
こめかみに青筋を浮かべながらの「目の前だよ!」の台詞には鳥肌が立ちました。
強くて美しくて正しくて、けれども時に繊細な桔梗隊長は私の憧れです。
オフショットで中の人が星野さんにウフフってるところも含めて最高でした。

🥈松本まりかさん『竜の道』
最初は今や伝家の宝刀とも言える悪女キャラと見せかけておいて、竜二(高橋一生さん)との関係が深まり回を追うごとにツンデレお嬢様という作中随一の萌えキャラに。
最後には竜二と決別し、「幸せになる」と告げた穏やかな表情がめちゃくちゃ良かった…。
竜の道は女性が強くて美しいドラマでした。

 

 

助演男優賞
👑岡田健史くん『MIU404』
オカダケンシまじ国民の息子。このドラマ放映期間に何億人が九ちゃんの母親になったと思いますか???(最悪の出題)
初めは四機捜の面々にも心を閉ざしていた九重くんが、9話で成川くん(鈴鹿央士くん)と向き合うまでに成長した姿に国民が咽び泣いた。
デビューが華々しかっただけに彼にとって“黒岩くん”が最初で最強の役になってしまうかもしれなかったところに手渡された“九ちゃん”という役。
役もさながら、俳優・岡田健史の成長過程をリアルに追っている感覚もあってワクワクの自乗が止まらなかった。
九ちゃんを演じたのが岡田くんでなければここまで愛おしいキャラクターにはならなかったと思います。
MIU俳優陣は橋本じゅんさんも菅田将暉くんも金井勇太さんも渡邊圭祐さんも皆ベストアクトで全員について語りたいけど文字じゃ野暮すぎる!オフ会を開きたい(自粛して)
ここでは今後の期待値も込みで代表して岡田くんを選ばせていただきました。
今度は影のある役も見てみたい~!映画『望み』楽しみにしてます。

 

 

🥈桐山漣さん『おじさんはカワイイものがお好き。』
鳴戸課長~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!🎉🎉🎉
かつてこんなに「ぐぬぬ…!」という台詞がしっくり来た俳優はいただろうか?
仮面ライダー出身だしそれも菅田将暉の相方だし死ぬほど顔がいいのに絶妙にオモロな役ばっかやってるイメージ(すみません)
このまま突っ走って『死ぬほど顔がいいのにオモロい役ばっかやってる人』界のトップに君臨してほしい。でもちょいちょい顔のよさですべてをまかり通らせる役もやってほしい。くれぐれも福○雄…には捕まらないでほしい。
MIUでも言いましたが今井翼さんも藤原大祐くんもめちゃくちゃ良かった。MIUの鈴鹿央士くんとおじカワの藤原大祐くんはこれからもっと売れる絶対売れるいや売れてくれ頼む!!!!!!

 

 

🥈遠藤憲一さん『竜の道』
もはや名前挙げることも野暮に思えるくらい最強のベストアクト。
叩いても踏みつけても平気でのしあがってくる害虫のような男。強かで憎らしくて、2人の竜にとっての最強で最大の敵でした。
最終回、2人との最終対決のシーンと、その後の奥さんの仏壇の前で拳銃の引き金を抜くシーンはもはや伝説と言っても過言ではない。
最初は高橋一生さんと並ぶたび「総理~~!!!貝原~~!!!」ってなってたけど後半もうそんな余裕なかった。
ほんとにどの作品も助演男優賞渋滞しすぎている。竜の道は細田善彦さんも西郷輝彦さんも落合モトキさんも小市慢太郎さんもめちゃくちゃ良かったな…キャストも旬だし新しい内閣も発足したことだしみんな『民王』見てね。

 

 

【主演女優賞】
今回のノミネート作品は全て男性主演のため該当無し。

 

 

【主演男優賞】
👑星野源『MIU404』
言うまでもなく今期断トツの推し。
かっこいい!
かわいい!
頭いい!
最高!(妖怪語彙なし)
もう1話のド頭、着崩したスーツで現れた姿から『刺さるな…(“癖”に)』が始まっていた。フォロワーにも『絶対志摩だと思った』と言われた。
元々星野源を信仰しているので好きになるのは順当だったとしても、必死で贔屓目抜きに考慮しても志摩一未は最高に魅力的だった。
でもあの前半がトラウマすぎて最終回をもう一度再生するにはまだ覚悟と時間がいる。その時になったら改めてMIUの感想書きたいな。なんかもっとちゃんと志摩のいいところ言いたいのに全然無理になっちゃった
ちなみに野木さん脚本で星野さん主演映画『罪の声』10月30日公開ですよろしくお願いいたします。

 

 

🥈眞島秀和『おじさんはカワイイものがお好き。』
確かちゃんとお名前を認識して素敵な俳優さんだな、と思ったのは『隣の家族は青く見える』だったと思う。
状況は少し違えどこの時も、世間体と自分の本心との葛藤に苦しむ役が印象的だった。
今回は可愛いキャラクターの大ファンという素性を隠しながら生活するサラリーマンの役。その姿はチャーミングでありながらもどこか哀愁を感じる。
ただ流行りのおじさん×カワイイ=ヒットドラマとして乗じるのではなく、眞島さんご本人が『オタク』に寄り添って愛着を持って演じてくださっていたからより小路さんが愛おしく思えた。
最終回の撮影会の、推しを目の前にして狂い散らかすオタクムーブはもはや圧巻で、上手すぎてウケ死んだ。

 

 

【楽曲賞】
👑umbrella/SEKAI NO OWARI『竜の道』
ドラマのラストにこれがかかると毎回泣きそうになった。ドラマと作品が結び付いて記憶に刻みついていたのはこの曲が一番。
初めはミスマッチな気もしたけど、セカオワならではのノスタルジックな世界観と中性的な歌声がいつの間にかドハマリしていた。

 

🥈感電/米津玄師『MIU404』
404のことを歌っているようにも、401のことを歌っているようにも、はたまたその他の登場人物を描いているようにも聞こえる、回によって表情の変わる曲でした。
今でも有線でかかっていたりもするので、あのイントロが流れるとワクワクする。
曲のサビとドラマのクライマックスのシーンを呼応させるような演出も美しかったです。

 

 

【作品賞】
こちらはこれまでとは逆に優秀賞から発表します。


🥉竜の道
両親の仇を兄弟が討つ、復讐のために戸籍を変える、官僚と裏社会の双方から狙う、そこに巻き込まれる血の繋がらない美しくて純真な妹……復讐モノのおいしいところてんこ盛り欲張り丼ドラマ大変ごちそうさまでした。
ベタな流れを踏襲しながらも、完璧な作戦で追い詰めていく復讐する側・どんどん詰め寄られていく間抜けな復讐される側・首を突っ込んで口封じされる第三者……とはいかず、ちょいちょい詰めが甘くて失敗する計画・復讐する側より一枚上手な復讐される側・記者の若造にどんどん過去暴かれて脅されるし裏社会のボスに喧嘩売ってボコボコにされるし「オォォォォイ何やってんだよォォォォォォォォォ?!!!!!!」と見ていてハラハラする展開が癖になる。
そして同時期に映画『青くて痛くて脆い』を鑑賞したのですが、松本穂香さん男達の復讐計画に巻き込まれる運命にあり過ぎ

 

 

🥈おじさんはカワイイものがお好き
推しがいるすべての人の『好き』へ捧ぐ物語。自分の『好き』と向き合う物語。
1人で推しを愛で続けてきた小路さんの日々に現れた同志のケンタ。しかし、小路さんは学生時代に同級生の女子にカワイイもの好きをからかわれた過去、ケンタは元恋人に否定された過去があり、お互いに自信の無さから関係がぎくしゃくしてしまう。
学校という場所だったらきっと出逢えなかったかもしれない、仲良くなれなかったかもしれない、という相手と仲良くなれるのが大人になってからの人間関係の面白いところだなと思います。きっと小路さんとケンタくんもそういう2人で。お互いに学生時代の苦い経験から自らを縛り付けていた枷を、少しずつ取り払っていける未来が見えるラスト。小路さんとケンタくんの心が通じ合ったシーンがすごくすごく美しかった…。
小路さんがカワイイもの好きの趣味を職場で公言する結末ではなかったのも良かった。あの職場なら公言しても受け入れられるし、むしろみんなもう知ってて黙ってるんじゃないか?とさえ思うけど、眞島さんが出演していた『おっさんずラブ』でも同性愛を公表する必要はないと説いていたように、ひっそりと育てていく『好き』も、周りへ発信する『好き』もどちらも尊い感情で、そこに優劣はないというメッセージが籠っているように思えた。
改めて、自分の『好き』とも向き合うきっかけになった素晴らしい作品です。

 

 

🥈真夏の少年
現代の高校生がタイムスリップしてきた軍人と心を通わせる?
最初はとんでもねえぶっ飛び脚本だなと思っていたのが見事にひっくり返された。
美 少年のプロモーションビデオだと舐めてかかって誠に申し訳ありませんでした。
美 少年の6人の魅力を最大限に、時にはお芝居を超えたリアリティーを以て映し出したこの作品は、一瞬一瞬が切なく眩しかった。
初めは濡れ衣を着せられた悟を叱咤激励していた三平さんの背中を、今度は悟たちが押す構図の逆転にグッと来た。
物語の中盤ではすっかり三平さんも現代の暮らしに適応し、兵士らしさや戦争にまつわる描写がほとんどなかったところへ最終回。戦死することを分かりながら元の時代へ戻ろうとする三平さんを、葛藤の末涙ながらに見送る6人は、大切な人を戦地へ送る当時の人々の辛さを身を以て知ることとなります。
戦争といえば、空を飛び交う弾丸や大きな戦車といった派手で凄惨な光景が取り上げられがちだし、イメージとして浮かぶのもそういったものばかりでした。
生産性がない。たくさんの人が亡くなる。平穏な生活が失われる。学生時代に受けてきたこのような内容の戦争にまつわる教育にうっすらと感じていた違和感を、この作品が肯定し、探していた答えをくれたような気がしました。
戦争において一番許されないこと、二度と繰り返してはならないこととは、大切な人を失う恐ろしさを誰もが抱えること。
分かっているようで分かっていなかった気付きをくれたのがこの作品でした。
そしてもう1つこのドラマの素晴らしかった点は、6人以外のクラスメイトをモブ扱いしなかったこと。
特に『あざとい』がテーマの2話は秀逸だった…。
まぁとにかく
あっちゃんしゅきポヨ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

 

 

👑MIU404
ですよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今、最も信頼したい脚本家こと野木亜紀子さんが遂に刑事バディものを描いてくださいました…。
毎話、毎秒、毎台詞、どの瞬間を切り取っても愛と熱意が詰め込まれた作品。
このドラマで生まれた名台詞は数あれど、中でも陣馬さんの「俺たち警察はできなかったことより、できたことを数える」という台詞が秀逸。この台詞は自分の選択を後悔する九重にかけた言葉ですが、このコロナ渦中で「できなかったこと」に気が向いてしまいがちな昨今に「できたこと」を見つけていこう、と前向きな気持ちになれました。
野木作品については以前『獣になれない私たち』について触れたことがあるのですが、

ksgw-8.hatenablog.com

「最終回の寓話的な着地」がMIU404でもしっっっっかりなされていて、しっっっっかり騙された!!!!
こんなに熱を持って毎話視聴してたドラマなのにいざ何も言葉にできないのが悔しい。悔しい!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

…ということでみんな、邦ドラマを見てください(完全燃焼)