髙橋優斗くんを好きになって、すべてが新鮮で、すべてが初めてのことばかりだった。
1年振りに踏み締めた帝国劇場のカーペット。
その時のことを思い出して、懐かしい、愛おしい気持ちが胸を埋め尽くして、左胸が締め付けられた。
この1年、本当に長かった。
キャストが一新され、ジャニーさんとの別れを越えて幕が上がった今年の『DREAM BOYS』。
去年、2018年のドリボがあまりにも自分の中で思い入れが強すぎて、かつHiHi Jets5人にとっても、優斗くん個人にとっても大きなターニングポイントであったと言われてきたから、果たしてそれを超えられる観劇体験ができるだろうか、と正直思っていて。
予想は大きく裏切られた。
幕が上がり、髙橋優斗さんが舞台に現れたその瞬間から目が潤んでしまった。
私は、帝国劇場のステージに立つ髙橋優斗さんが、苦しいくらいに好きです。
🥊
今回のDREAM BOYS。
印象的だったところをある程度まとめていきたいと思います。
一応滝沢版・亀梨版はDVD、玉森版は去年の公演、4代ぶんは大まかに観てきたつもりで過去3人版と比較して言及したりもしてますがトンチンカンな事言っていたらすみません…。(ここ新しくなったとか言ってるけど前からやってたよ!とか)
★ストーリー
もう何が変わったかって、ストーリーが格段に分かりやすくなった。
これまではどうしてもツッコミどころというか、いわゆるトンチキ展開に首をひねってしまうところもあって。
だけど今年はストーリーがスッと入ってくる。何なら良い話すぎて普通に号泣した。
物語の元凶となる、リカさんとマダムの因縁についてしっかり設定の骨組みがなされたことで説得力が厚くなって、ストーリーに奥行きが増した。
これまでは大人の勝手さ、愚かさとして描かれてきたけど、今回は『マダムは1度家庭を捨てたけれど、再び目の前に現れたユウタのために社長として、母として尽力した』『リカさんは復讐に心と時間を費やしてきたけれど、それは亡き家族への愛ゆえのものだった』と、2人の過ちを肯定するような描写になっていた(しっかりと台詞に組み込まれていた)のがこれまでのドリボとの大きな違いの1つだと言えると思う。
ユウトの父の死因についても設定が加えられていたことも良かった。
要するに
堂本光一さん 神
★演出
こちらも今年から光一くんに手掛けていただいたということで、ダンサーさんの使い方が光一くんぽい……!!!!!!!!ってなった。
あのコンテンポラリーな感じ。
ジンが頭の痛みと闘うシーンが不気味ながらもどこか官能的で、観ていてゾクゾクした。変態みたいな感想になっちゃったけど、そう、今年のドリボはいっぱいゾクゾクした。
HiHi Jetsに与えられた新曲(というテイの『DREAM BOY』)のデモを歌っているのが光一くん、という嬉しいサプライズも。
★新座長・岸優太
今年からはKing&Princeより岸優太くん、神宮寺勇太くんがメインを務めることとなった新生『DREAM BOYS』。
いやもう、岸くん歌うめ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
感情を歌声に乗せる技術が凄まじい。
去年までの玉森ユウタは静かに怒ったり、周りに翻弄されたり、迷いながら葛藤している印象を受けたけれど、岸ユウタは普段あっけらかんとしていながらも心の奥に悲しみを抱えていて、それがふとした瞬間に垣間見える。
これまでの4代に渡る主演の中でも一番人間味のあるキャラクターだったんじゃないかと思う。シナリオが作り込まれたというだけじゃなくて、岸くん生来の存在感が『DREAM BOYS』という世界観に適応したような。
それが爆発したのが劇中歌『Get it』。マダムとリカさんの宝塚コンビに囲われ、気圧されるどころか全てを飲み込まんとする勢いで歌声を畳み掛ける姿に身震いした。
それと大技『岸角』お見事でした…。なんかもう見てて重力とかバランスとか忘れた。どうなってるんだあれ。
★新チャンプ・神宮寺勇太
キャストが発表された時は正直「神宮寺なんの役だ…?まさかチャンプは無い…よな…?」と思っていたのがこちらも覆された(神宮寺の演技といえば『49』で止まっていた人)
野生の獣みたいにエネルギッシュな渋谷チャンプ、孤高の存在でありつつ包容力を兼ね備えた千賀チャンプ、そのどちらとも違いながらもどこか重なりあう、こちらも新しいチャンプ像を魅せてくれました。
チャンプの代名詞『FIGHT MAN』の歌声も圧倒的だった…。
何より印象的だったのがユウトとの病室のシーン。
ユウトを見つめる慈愛の表情。自身も苦しみながらユウトを励まし、大切なグローブを授ける。ここの表情に、声色に、佇まいに神宮寺チャンプの『美学』『意義』『説得力』が詰まっているような気がした。
★7 MEN 侍
今回は嶺亜と大光がチャンプジムの練習生として出演。
2幕でユウタを追い掛けながらの壁フライングがめちゃくちゃ格好良くて、伝統的なこの演出を担当ユニの2人が担うとは思わなくて凄く感動した。
ま~~~~~~~~~~~大光が良すぎて良すぎて……………………………………。
劇中は基本的に優斗さんロックオンだったけど、優斗さんが出てこないところではずっと大光を見ていた。
めっちゃキレキレな金髪の人がいて一瞬瑞稀かと思ったら大光だった。たった一瞬きりの幻の金髪大光…。YouTubeとISLAND TVに残って本当に良かった…。
ここ!というピンポイントではなく、全編通してずっと大光のパフォーマンスは最高で、1幕終わって『佐々木大光さんのパフォーマンスにお金を払いたい』という気持ちが殺到してきて、気付けば幕間で物販に駆け込んでフォトセ買ってた。
7 MEN 侍を初めて生で観て個人を認識し始めたのは去年のドリボだったけど、まさか1年後にがっつりオタクしてるとは思わなかったな…。
去年の記事(まだ髙橋担でも本髙担でもない時のものなので見返すと新鮮)↓
色々あって3人でのドリボになった。
2人がいないこと、頭では理解していたけど、いざ自分の目で見たら、3人で立つ帝国劇場のステージはあまりにも広すぎて。
2階席から観ていたから余計に。
それが物凄くショックだった。
ただ、バトンパフォーマンスで笑い合う3人の姿を見て少し安堵した。
★井上瑞稀
信頼と実績の井上さん。去年同様ですが、もう言うことない。声量、台詞の明瞭さ、立ち振舞い。どれを取っても超安定。
去年は声変わりで高い声が出なくなり、これまでとは違うアプローチを模索していたと言っていて、本人的にも迷いや葛藤がある様子だったな……というのを今この記事書いててやっと思い出したくらい『今この瞬間の井上瑞稀のベストパフォーマンス』を魅せつけてくれた。世界で一番『井上瑞稀』が巧い人。
★猪狩蒼弥
猪狩!!!!!!!!猪狩!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
去年と比べて一番お芝居の伸び率が高かった!他担ながら蒼弥スゲーよ!って感動した流石俺達のgarry!
去年はとにかく見ているこっちも蒼弥大丈夫かな…ってソワソワしちゃったり、台詞が走って聞き取りにくかったのに、今年はそんな心配無用だった。
去年は演出的にトシヤとのアドリブの掛け合いもあってか、役じゃなくて普段の猪狩蒼弥が出てきちゃったところがあったりもして。でも今年はほぼ『猪狩蒼弥』は出てこなくて、ずっと『ソウヤ』だった。
あとラップじゃなくて平場の(平場の?)蒼弥さんの歌声が好きなので、結果としてたくさん聴けて良かった。
★髙橋優斗
エ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン好き(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)
髙橋優斗くんにはこの夏毎週のように会っていたけど、ユウトに会うのは1年ぶりだったから、幕が上がった瞬間『やっと会えた』という感慨が押し寄せてきて、開始即ウルウルしてしまった。
去年、『ドリボを観に行けたら、そしてその姿を観て決心が出来たら髙橋担になろう』と思い立って踏み入れた秋の帝国劇場。あれからあっという間に1年の歳月を経て、私はすっかり髙橋優斗さんの虜になった。
みるみる痩せこけていって、公演後のラジオの生放送では呂律も回らなくて、その上雑誌で「メインキャストという名前に溺れていた」なんて言い出すものだからとにかく心配で心配で気が休まらなかった去年。
このあまりに長すぎた1年を経て、同じステージに帰ってきたその姿はすごく逞しくて、すごく誇らしかった。
帝劇に立つ優斗さんへの想いはやはり格別で、一挙一動に惹かれ焦がれてしまう。1秒たりとて見逃したくないし、見逃したつもりもなかったのに、残る記憶は朧気で。
まず驚いたのは優斗さんがフライング補助の役割を担っていたこと。メインで出てくれることほど嬉しいことはないけれど、やっぱりジャニーズJr.という肩書きを有している以上、Jr.としての職務に徹する姿も見たいと切望していたので、フライング補助をしてもらう側のみならず補助する側に回る、ジャニーズJr.らしい姿を拝めたことはかなり嬉しかった。
今年は『シャルドネオン』に優斗さんも加わっていたのも嬉しかった…。
楽しそうな表情で瑞稀と蒼弥さんと顔を見合わせてステップを踏んだり、マダムの手を取って華麗にエスコートしたり、去年に比べて、この1年を通して表現力というか、『楽しい!』という感情がそのままパフォーマンスに乗るようになって、観ていてこちらも幸せな気持ちになれて楽しかった!
正直、滑舌やバトンパフォーマンスにはやや不安なところもあり、、
叫ぶ台詞はやや力任せで言葉尻聞き取りにくいな~というところもあったり、、
それでも最終的に残る強い気持ちは、本当に良かった、という幸福感で。私が好きなのは、好きでいたいのは、他の誰でもなく、今を生きる髙橋優斗さんなんだと痛切に思った。
優斗さんが舞台に現れるたび、脳が『好きな人だ!』と反応して、視覚が、聴覚が、強い力で引き寄せられる感覚が堪らなく快感で、性懲りもなく幸せだった。
優斗さんとはことごとく真反対な人間だけど、雑誌で、ブログで、コンサートで、この『DREAM BOYS』という作品へ抱える特別な想いは同じなんだなと感じるたびに、泣きたくなるくらい心が震えてしまう。
優斗くん、絶対にこの作品でこの劇場で、いつか正真正銘の0番に立とう。
最後、リカさんと再会して抱き合うシーン、全然双眼鏡のピント合わね~~~~~~~ふえ~~~~~~~~~~~~んって思ってたら号泣してた。それはそうだまず視界のピントがボケボケなんだもの。漫画以外にも泣くときダバダバダバって音すると思わなかった。
このシーンで、リカさんがユウトの左胸を大事そうに、大事そうに撫でていて、どんな台詞よりもここに全てが詰まっているように感じた。
チャンプの心臓を弟役に移植する。これまでのドリボで踏襲されてきた設定だけど、今回ほどしっかりと1つのシーンとして描かれたのは初めてじゃないかと思う。
冥界への入口、みたいな場所で2人のユウタがその約束を交わす場面はひどく幻想的で、けれどこのシーンを過ぎればジンは…、と気づいて、どうかこのシーンが終わらなければいいのに、と祈るほどだった。
何となく思い出したのは小学生の頃好きだったアニメの物凄く印象的な最終回で、奇しくもそのアニメの主人公2人の名前は『優子』と『勇子』だったな、などと。
向かい合う『優太』と『勇太』。『生』と『死』。『太陽』と『月』。『過去』と『未来』。『優しさ』と『強さ』。あのシーンでこの世の相対する様々なもののメタファーとしてそこに存在しながらも、2人は共存していた。アンビバレントな2人は、背中合わせで生きていくのではなく、向かい合わせで別れを選んだ。
ジンは遠くへ旅立ってしまったけれど、ユウトやユウタを始めとしたみんなの心の中にジンは生き続ける。
いや、彼らのみならず、この舞台でもらった、散りばめられた幾つもの夢の欠片が、双眼鏡を万華鏡に変える大好きな人の目映い表情が、私の左胸の奥で、これからも生き続けてしまうのだろうなぁ、と、観劇から暫く経っても、余韻がなお愛おしい。
🥊
新生『DREAM BOYS』カンパニーの皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
私にとってこの作品は、この空間は、何にも代えがたい宝物です。