HiHi Jets 髙橋優斗 殿
1999年11月15日 生
2019年3月30日を以て、らじらー!Saturday9時台の全課程を修了したことを此処に証する。
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「甘えるのはここでもう終わりにします」
上擦ったような、震えるような、聞いたことのない声だった。
宣誓だろうか。
決別だろうか。
強がりだろうか。
そして誰への送辞で、答辞なのか。
目の前にいる大好きな相棒か。
ブースに集まった大人たちか。
ブースの向こう側の我々か。
はたまた、3年前、そのブースに足を踏み入れた華奢な少年に宛ててなのか。
その首には、例の4文字の鎖が繋がれていたんだろうか。あの色素の薄い目玉と一緒に揺れていたんだろうか。
どれだけ身長が伸びても、髪を明るく染めても、ずっと毎週土曜日の夜は同じ場所に向かい続けた3年間。
その景色は、どのように変わりましたか?
あなたがこの特別な土曜日の夜を手に入れたときのことを私は知らないけど、まだ右も左も分からない、ずっと野球一筋で生きてきた10代半ばの男の子には抱えきれない責任、空気、言葉、視線があったのだろうと思います。
エリート街道ゴールドタイプと冠されたあなたがその道を進むたび、周りから指を差され言われた言葉たちの断片も少しだけ聞いてきた。
「どうしてあの子なの?」
その言葉を聞かなくなってしばらく経つ。
その代わりに、あなたに何かを託す人、願う人、信じる人がたくさん増えた。
手を取ってくれたのは安井くんだけど、立ち上がって進んだのは他の誰でもなく優斗くんのその足です。
これが卒業式なのだとしたら、積み重ねた3年間をぎゅっと丸めて証書としよう。
優斗くんが今思ってること、伝えたいこと。好きなもの。好きじゃないもの。楽しかったこと。悔しかったこと。頑張ったこと。オフの日にこんなところへ行ったこんなことをした。今日はこんな服を着てる。舞台でこんなことがあった。それで自分はこう思った。だから明日はこうしたい。
それを毎週約1時間、ありのままの声と言葉で聞かせてもらえるなんて、あまりにも贅沢すぎた。
その声に毎週救われて、毎週恋をした。
去年の夏の終わり頃だったか、言いたいことが言えなくて、話したい人と話せなくて、やりたいことができなくて、泣きながら帰った日、これが家に届いていた。
「ラジオをつければ、一人じゃないよ。」
そうだね。その通りだ。
ほんとに正しいなああなたは。
でもね1つだけ訂正を入れるなら、わたしが一人じゃなくなるのは、ラジオをつけた瞬間だけじゃない。
あなたに出逢ったあの日から、わたしは一人じゃなくなった。
甘えるのはもう終わり。それは優斗くんもそうだし、私もそうだ。
もうあんな震えた声、2度と聞かせないで。
もう気を遣って音量を下げてくれるスタッフさんもいないから、聞いてるこっちの鼓膜ブチ破るくらい大声で叫んでください。
こっちも全力で応えるから。連れてってなんてもう言わない。わたしも自分の足でちゃんと着いていくから、どんどん進んでいってほしい。
だから今は思いきり甘えて、泣いて笑って、春からもっと強くて最高な男になろうな。
ありがとう。
おめでとう。
おてぃまい。